YONDA!

夜眠れなかったので実家からごっそりと持ってきた推理小説なんかを久々に読みました。

46番目の密室 (講談社ノベルス)

あらすじとしては（amazon.co.jpより）

45の密室トリックを発表、日本のディクスン・カーと呼ばれる真壁聖一が殺された。密室と化した地下の書庫の暖炉に上半身を押しこまれた上、火をかけられるという無惨な姿であった。彼は自ら考え出した46番目の密室トリックで殺された。推理作家、有栖川有栖と気鋭の“臨床犯罪学者”火村英生の痛快コンビ誕生。

なかなかサクッと読めておもしろかったです。有栖川さんの作品は初めて読みましたが、なかなかいいですね。犯罪学者のキャラがめっちゃ好感もてました。ただ、主人公の有栖川有栖の関西弁がわざとらしさ満開でちょっと読みにくかったです。

それではネタバレしますと

この事件では密室が二つ出てきて身元不明の男*1が殺された密室。あと、あらすじにでてきた推理作家が殺された密室。

前者は即興でつくられたちゃっちいものだったんですが、後者は被害者本人が寒いから鍵閉めちゃったってオチでその後暖炉の上の煙突からツボ落として殺して火をつけるってことでした。つまり二つ目の密室は犯人も全然密室にしたくなかったのになっちゃった、てことでした。

もう冒頭から密室密室って言われてたので、この裏切られ方は壮快でした。

*1:もちろん誰か分かるんですがあまり本筋とは関係なかった